我が家には今年7歳になるダックスフンドの男の子がいます。愛犬と遊園地に行ったのはその子が6歳のときのこと。場所は栃木県にある那須高原りんどう湖ファミリー牧場です。
我が家のメンバーは私、夫、小学生の息子、そしてダックスフンドのハッピー。
ハッピーは甘えん坊で家族が大好き。生後3か月のときに我が家に来てから我が家の次男坊としてみんなを日々笑わせてくれるアイドル的存在です。
愛犬と旅行がしたい。幼いころから犬を飼っていた私は、それが夢でした。
しかし、わんちゃんと旅行というのは色々と準備もあるし、場所も限られてしまう。
夫はどこかにでかけるのが大好きで、結婚してから様々な場所を旅行しましたが、わんちゃんと一緒の旅行は一度もしたことがありませんでした。
2020年以降、コロナ禍で我が家の旅行にも影響が出ました。それまではお盆休み、正月休みなど遠い近いに限らず旅行に行っていたのがぱったりとできなくなりました。
元々出不精だった私と息子はさほどストレスにはなりませんでしたが、旅行大好きな夫は一人で悶々とする日々を過ごしてました。
そんな日々が1年以上過ぎた2021年11月頃、コロナの新規感染者が減少傾向にあると感じた夫は、旅行に行くならいまだ!と旅行の計画を立て始めました。
しかし、すっかりおうち時間になれてしまった私を説得するには、自分の命よりも大事に思っている愛犬で釣るしかないと、それまで手を出してこなかった「愛犬と旅行」というものに挑戦することにしました。
近場で初心者にもやさしい場所を、とさまざまな検討をした結果、那須高原に決定しました。宿泊先は貸別荘です。無駄吠え傾向のあるハッピーが万が一吠えても大丈夫なように、と選びました。
交通手段は車。途中、幾度か休憩を挟みながら、乗り物酔いをすることもなく目的地に着くことができました。
目的地はりんどう湖ファミリー牧場。ここはわんちゃんと一緒に乗れるアトラクションが複数あります。
慣れない長時間ドライブの後でも元気そうなハッピー。知らないところでちょっぴり不安になりつつも、他の家族の三人が楽しそうな顔をしているのを見て安心したのか、尻尾は上がり気味でキープされていました。
りんどう湖ファミリー牧場はその名の通り動物たちと触れ合える牧場体験が充実しています。
しかし、私が感動したのはペット同伴O.Kのアトラクションの多さでした。施設のサイトを確認すると現在は8つあるようです。
ハッピーはそのうちの観覧車とメリーゴーランド、ロードトレインの3つを楽しむことができました。旅の初心者にしては大冒険だったのではないかと思います。
最初に乗ったのはメリーゴーランドでした。初めての乗馬……とはなりませんでしたが、私の隣にちょこんと座り、回る景色を見ていたハッピーの目はとても輝いて見えました。
観覧車では私の膝の上で。いつもはほぼ地面の視界が今はこんなにも高いところにあるねえ……と彼の顔を覗き込むと、その目は景色ではなく一緒に乗っている家族の顔を映しているようでした。
そのあとは動物との触れ合いが大好きな息子のお楽しみ時間に付き合い(乗馬、ミルクあげなど)、歩き疲れた我々はロードトレインに乗って出入り口へ。
ロードトレインでは私の足元に伏せていたハッピーでしたが、その背中は満足げでした。
初めての愛犬との旅行は思っていたよりうんとトラブルが少なくて、これならもっともっと色んな場所へ行けるかもしれないと私の胸は期待に膨らみます。
今まで旅行のたびにお留守番をさせていたなんて、とてももったいないことだったと気づかされました。
なぜなら、終始愛犬の笑顔が見られる体験をしたのはこの旅行が初めてでしたから。
もう、愛犬なしで旅行はしたくないなと今は思います。